川城夏未 個展
3/29(金)-4/9(火)

色と質感が生み出す見え方にこだわりを持ち、
赤い色を使って制作しているという川城さん。
意図して創る絵の具やパステルの線と合わさり、
偶然で意図出来ない範囲で絵が絵になってゆく瞬間が持っている。
自由な個々の感じ方や思いを持って 作品と出会って頂けたら幸いです。


ギャラリーに入った瞬間から、赤の世界がひろがる。
カロカロハウスの真っ白な壁。
いろんな比率の赤い四角形。
わあ、とその中に入っていくと、
だんだん見えてくるひとつひとつの世界。
詩のようなタイトル、絵の中に隠れている物語に、
引き込まれる。

カンバス地の白い綿の方ではなく、
あえて裏の麻の質感と色合いを表に貼っている。
アクリル絵の具で下塗り。
その上からあたためて溶かした蜜蝋を混ぜた
油絵の具を塗り、
やわらかなパステルで仕上げる。
色はみんな、赤。でも、みんな違う赤。

  「赤が、お好きなんですか?との質問に
「よくそう聞かれるんですけど、色としての赤、ではなくて、
蜜蝋と合わせたときの質感が、赤がいちばん、好きだったんです。
青や緑も試したんですけど」と川城さん。
絵ごとにつくりだす赤は、カンバスの布目や
蜜蝋のとろりとした質感を浮かび上がらせる。

川城さんの作品は、見る場所で色がかわる。
線が見える。情景があふれる。
時間帯によっても、違ってみえる。
2週間の会期、いろんな時間、
いろんな角度から楽しんでください。
(榑林加奈子)



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