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鈴木雄一郎 鈴木智子
【陶展】2006年


今年のいにま陶房の展覧会は、使いたい!展覧会。
四季の食べ物に感謝を捧げてごはんを食べたい、そんな方にお勧めしたい食器ばかりです。ふだんに使うと、ふだんの質がとっても上がる、そんなさりげない上質。
お料理が映える色合いのガラス質の釉薬をかけた雄一郎さんの食器。出番の多い大きさが揃っています。控えめながら華やかさが演出できる器だから食卓の中心に置きたいもの。


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inima口当たりの良さそうなコーヒーカップは小さいソーサーが素敵。マグもいいけれど間がひとつ欲しい時もある。きちんと感もあるし、収納の際も魅力的です。
kalokalohouseでの個展3回目の今年、雄一郎さんの作品は殻を脱ぎ捨てた感があります。器がきっちり脇役に徹しているのですが、このワキは仕手を選ぶ。テーブルに背筋の伸びる緊張感が生まれます。その見極め方が見事だなー、と思います。
智子さんの器は、空気感があって雑貨っぽい。
器そのものだけでなく、ぽこんと置いた、その周辺に独特の静かな空気が漂います。それが智子さんの作る世界の魅力。ご自分では「時間」を感じさせる白というこだわりがあるようです。白いもの、雪、氷、木綿の感じかなぁ。寒い地方を思わせる白い水差しやカップ類が揃います。
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【陶展 2005年】

2005年のおふたりは、はっきり個性の違いがわかります。
より「器」を指向してきた鈴木雄一郎さんは、口当たりにガラスの釉薬を選びました。つるりとしてきれいな、しかし焼き上がりで色々な表情を見せる器です。少しブルーからグリーンに動く感じの透明感のあるガラス質が見入ってしまう深さを持っています。
この一年でおふたりのお嬢さんのちーちゃんも、よちよち歩きからしっかり立って歩き出し、ちゃんと意志表示や主張をするまでになりました。そしてふたりの作品もこんなに違う表情を見せる。一年の精進ってすごいなぁ、と思います。
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鈴木雄一郎
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雄一郎さんのもうひとつの世界は繊細で少しぐらつく線でひっかいたようなタッチ。左の花器は小品ですが、その代表です。

一方智子さんの作品は土の香りがするもの達。ざらりとした地肌に色化粧を施したものが中心です。遠い国を思わせる家の箸置きや蓋ものが魅力です。どこか懐かしいような、けれど木造校舎みたいな雰囲気もある。
器類もより雑貨に近い空気感があります。



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鈴木智子
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【陶展 2004年】
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鈴木雄一郎
素材の「肌」の感じがとても魅力的です。同心円様のモチーフが特徴の雄一郎さんは骨が太い感じと繊細さが同居している。肌合と曲線だけで勝負する感じの智子さんの作品はうまく同調しているけれど、きちんと違う。このきちんと違うということは大事なことなのではないかしら。
求心と拡散の違いというべきか。仲睦まじい男女だから、よけいにそんな事に思いを馳せてしまいます。


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鈴木智子
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作家から:
奈良に住み、いにま陶房として活動を始めて五年が経ちました。
思い起こせば、素晴らしい人達との出会い、緑薫る山奥での生活。また、新しい命の誕生がありました。
いろいろな出来事や思いや手ざわりが自分らしいかたちを生み出す栄養となってくれています。
ギャラリーから:
ある純粋さ、清潔さが格調にまで高まっている感じ。素敵です。

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