イングレーズによる絵付け展 2006/11/17-28【池田博美】

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デザイナーの池田さんが、温度や材質によって思うようにできないという「火」に関わるイングレーズ技法による絵付けを始めたのは4年前。絵を描いだけでは完成でなく、焼成して初めてわかる喜びがあると言うのはまさしく陶芸やガラスと一緒です。
私はそういう仕事を「神さま仕事」と秘かに名付けています。温度の管理と一口に言っても、気温の影響などを受けざるを得ない。
そして苦しいこともまた、ある程度一緒らしく、皿(の原材料)や性質により20度の差で色や雰囲気が変わってしまうことらしい。

池田さんにとって、お皿は何よりも肌のなめらかな、艶やかな魅力的なキャンバスのようです。完成しているものに、また加えて更なる(シャレではありませんが)完成を目指すという作業はそれだけでも難しいと私には思える。
水分を吸い込まない皿というものに、重ねることのできない透明水彩で色を置いて行くような作業。いわば置いた色が焼成という火の力によってどんなふうに表現されるかがドキドキの仕事です。人って難易度の高いものを目の前にして、俄然情熱が燃えたぎったりするものなのですね。


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イングレーズというのは釉薬の中に沈み込ませる技法です。
上に乗った絵を焼成して定着させる通常の絵付けよりずっと色数の少ないもので、普通は
とてもシンプルなもの。マイセンのブルーの絵などが代表的です。
それをこれだけの多彩な色に描き上げているのは、幻想的で深い色、細やかな線や点と共
に池田さんの独特のものです。花弁の多い、芍薬のような花が外から見つめた東洋の魅力
のように見えます。


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