遠藤麻木子個展【没弦琴-motsu gen kin】〜遠くより聴こえる音〜 2006年

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前回のkalokalohouseでの個展にも着いていたタイトル「遠くより聴こえる音」。
見た目にも少し枯れた感じの墨っぽさのオモテに包まれて、より静かな世界がわかりやすい方が私以外にもいるかもしれません。今回はフレームが黒だということがとても助けてくれて、闇の中に内包されているものを感じる、という遠藤さんの狙っているものが私にもよりわかりやすい。「深、閑、キラリ」と。
丸い世界の中で、月の表情がいろいろです。樹木だったり、松葉だったり、波だったりするモチーフの、結局のところ主役は月なのじゃないかな、と思う今回の展覧会です。
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下の3点は海上の月、松が落ちた砂浜、波などの海辺の関連の三部作。販売もセットです。この墨黒の螺鈿を使ったカタチと、もうひとつ木肌を生かした螺鈿のないものがあります。
そちらにはめ込められた絵は、少し線が太くて、少しかすれ気味で、どこか懐かしくて遠藤さんの別のイメージ。色もモチーフも一緒なのに、線でなく面で表現されているみたいで、そちらも好き。(midori)

前回の展示の時にも感じたのですが、丸いフレームが船室の窓みたいで不思議な感覚です。




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遠藤麻木子個展【没弦琴-motsu gen kin】2004年
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左の作品は「松の風」。海の方でよく見かけそうなひとこまです。銀色に輝く夜、吹き抜ける風が茅ヶ崎らしい。大きくて(約2.6m)購入できないけれど、私の大好きな作品です。
没弦琴=弦のない琴の音を聴くというような意味の公案のことばらしい。
箱という容れ物に日常を込めた際に楽器としての箱を思い浮かべたのかも知れません。かつての日本画の襖絵や屏風などのように、日本の建物と関れるものを、という物差があります。そこに置いて、吹く風を閉じ込めた濃密な空気を作ります。


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これは前回、鎌倉での個展の時の作で、「秋暁」。この作品を見せていただいてカロカロハウスでの個展の始まりになったものです。
今回のものは没弦琴に胡粉を塗り、白蝶貝を埋め込みました。上から少しヤスリをかけて、海風にさらされたようなイメージを出しています。

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海のある町、茅ヶ崎らしい作品達。ビーチ、海水浴、サーフィンだけじゃない「海」。魚が住み、風が波を起こす。いのちが生きているのが海です。
松の間を吹き抜ける風、光りも茅ヶ崎のものがあります。
遠藤さんご自身も茅ヶ崎うまれの茅ヶ崎育ち。この「没弦琴」という形の表現を始めて3回目の個展。今回は更に海のイメージが色濃いものになったようです。(midori)


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